千里山女子高校・麻雀部監督の日記-11-

記入日:2008年11月17日

3 七実の頭がおかしくなって二ヶ月が経った。

 性格が変わったぐらいならまだ救いがあったものの、部内のみならず公式戦でやたらチートイツを狙うようになってしまった。以前などは「チートイツってこの世に必要ない役ですよね」と真顔で言っていたというのに。あと、クソなのはチートイじゃない、チャンタだ。

 今日など岡本が部室来るときにスカートめくられたと言ってきて、「七実、なんであんなキチガイになったんですかね……余命半年で無理に明るく振舞ってるとかじゃ無いですよね?」と本気で心配していたが、別に余命半年ということも無いはずだ。あんな元気な病人は見たことが無い。

 思い当たる原因としては、やはり九月の事故が筆頭だ。

 怪我一つ無かったとはいえ、打ちどころが悪くて脳みそが残念になったのかもしれない。だが、親を説得してCTスキャン受けさせたこともあったが、残念ながら異常は見つからなかった。もうあと考えられるのは夏のインハイで戒能にやられて一ヶ月遅れで精神に障害をきたしたというものぐらいだろう。

 けして、私が前日に渡した本のせいではない。ちゃんと取り上げておいたが、次の日には自分で買ってくるほどの執着ぶりだったが、けしてあの本と私の所為ではないと思いたい。実際に洋榎に読ませてみたら「オカン! チートイってすごいんやで!」と言ってきたものの、叩いたら治ったぐらいだ。

 頭に関してはアレだが、成績に関しては上々。変則的な打ち方の所為で部員が一時的に対応できていないだけかと思ったが、理不尽なことに以前より成績がよくなる一方である。

 まあ、本人幸せそうだし、成績も問題ないので、そっとしておけばいいのだろう。

 
記事まとめ(日誌系)


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