ネットマージャン界 三つのオカルト

まんがんウェブ 2012年01月11日(水)12時14分配信

1 年末に行われた第4期半熟荘名人戦は参加したプロを下し、のどっち(十段・R2311)が優勝。これで2期、3期の優勝を合わせて三連覇達成となった。

 のどっちは半熟荘名人戦優勝のみならず、141回連続ラス回避、第一回九天杯優勝など、ネットマージャン界では数々の伝説的な記録を打ち立てており、運営スタッフが用意したプログラムとまで言われるほどの強者だ。

 云わばネットマージャン界のオカルト的な存在ではあるが、ネットマージャンには「のどっち」以外にも二つのオカルトが存在している。
 
 一つはネットマージャン黎明期に強者として名が通っていた「Mizuhara」というユーザーの存在である。いまでこそネットマージャン界最強は「のどっち」との呼び声が高いが、その称号は元々「Mizuhara」のものであった。

 現在に比べると極小規模なユーザー主催の大会ばかりで、全体のレベルも低くはあったが、「Mizuhara」はいくつもの大会で優勝し、半熟荘で最初に天鳳位となったユーザーだった。打ち筋は現在の「のどっち」に近く、「のどっち」は「Mizuhara」と同一人物では無いのか? と言われたほどである。

 黎明期に一世を風靡した「Mizuhara」だったが、現在はネットマージャン界から引退したとされている。というのも2008年の秋頃、いままでのデジタル打ちを一新させた結果、当時十段だった段位が五段まで転落し、本人が「半熟荘はクソゲー! やっぱ現実の麻雀が一番だよ……!」と引退を宣言し、アカウントも消されたためである。

 二つ目のオカルトは比較的最近になってネットマージャンを始めたとされる「世紀末覇者」というユーザーだ。

 現在の段位は七段ではあるが、ユーザー登録されたとされる2011年の秋頃から急激に段位を上げてきており、その存在に目をつけたユーザーが統計をとったところ、67局連続無放銃、九割の確率で成功する立直一発というとんでもないデータが弾き出された。

 のどっちのネットマージャン界最強の座を脅かす怪物とも噂されているが、彼(もしくは彼女)の特徴として、しばしば対局の途中で中座することが挙げられる。

 それも回線切れというわけではなく、回線は繋がっているが局の途中で操作を放置し、自動ツモ切りとなることが目撃されている。それが原因で先に挙げた67局連続無放銃の記録も途切れてしまっており、それさえ無ければ天鳳位も夢では無いとユーザーだろう。

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