記入日:2008年04月21日
昨日、学生の頃から書いていた日記の50冊目が最後のページに到達した。いい区切りなので、今日から日記はパソコンの方に入力していこうと思う。いまの時代、いつまでも紙媒体に頼っているわけに行かない。馬鹿娘の頭を叩くにはちょうどよくはあるけれども。
デジタルに移行するにあたって、いままで書いてきた50冊の日記に関しては処分することにした。ただ、バッサリ捨てる気も起きない。
浩子に相談したところ、1冊あたり千円でスキャニングしてPDF化までやってくれるとのことだ。
頼もうかと思ったが、高校の頃の話や旦那との馴れ初めなど、あまり人には見られたくない内容ばかりなので、やり方を聞いて自分でデジタル化していこうと思う。
日記に関しては以上。ここからは千里山の監督として、本筋の話に戻ろうと思う。
千里山女子高校が今年の新入生を迎えて二週間が経った。部内のランキングも順位の変動も落ち着いてきており、地区大会のメンバーがある程度は固まってきた。
特待生として来てもらった藤白七実はレギュラーに入れることになりそうだ。まだ一年生ではあるが、インターミドル個人戦優勝経験者だけあって一年生の中では頭一つ抜けた実力を持っており、成績も安定している。
生真面目で麻雀に対しても真摯に取り組んでいるためか、上級生達にも可愛がられており、一年生でレギュラー入りしてもそれほど反発は無いだろう。
ただ、いくつか心配なところ三点ある。
生真面目なのはいいが、藤白はどこか人と距離を置いて接しているように見える。関西に越してきたのは中学二年生かららしいので、まだ関西のノリのようなものに馴染めないのだろうか? そういえば、藤白が笑っているところなんて一度も見ていない気がする。
また、千里山中学時代のインタビューや実際に話してみた感触ではオカルトに対して強い忌避感を示しており、その存在を認めていない節がある。仮にそういう相手と打つことになったとき、このままでは大きく崩れる可能性もあるだろう。
それと、対局中の藤白はどこか苛立ちをぶつけているようにも見える。
幸い、部内の誰かに向けたものでは無いようだが。
こういった危うさもあって、仮に藤白をレギュラーとして選ぶことになったら躊躇しそうではある。ただ、いまのところ成績そのものは部内で最も安定したデジタル雀士であり、最終的な成績次第ではあるが、おそらくレギュラーに選ぶことになるだろう。
私の持っている不安が的外れであればいい。しかし、一度は藤白と腹を割って話す必要があるだろう。藤白の性格を鑑みるに、何も喋らず一人で抱え込もうとするかもしれないが……。