千里山女子高校・麻雀部監督の日記-8-

記入日:2008年09月01日

1 九月になった。未だに暑くてエアコンのリモコンが手放せないのに、騙し騙し使ってきた監督室のエアコンがついにダメになった。

 仕方がないので部室の方で読書をしていたら、新部長に「監督、指導してくれないならこのクーポンあげるので買い出しに行ってください」と部室を追い出されてしまった。新部長は辛辣だ。これで千里山麻雀部はまた一年安泰だろう。買い出しは一年生に押し付け、校長室で将棋をすることにした。

 インターハイが終わって少し暇になった。といっても、秋季大会を控えているので部員達はレギュラーになるために切磋琢磨している。何人か急激に伸びている部員もいるものの、基本的には六月の地区予選前に上位だった面子をレギュラーにすることになりそうだ。

 八月に岡本と服部らの同級生に簀巻きにされて無理やり部に連れて来られた藤白は、少しだけ不承不承という感じではあるが、ちゃんと部での活動に出席している。インハイ以降、家に引きこもっていた筈だがあまりブランクは感じられない。密かにブームになってきているネット麻雀でもやっていたのだろうか?

 この調子でいけば、藤白を暫定的ではあるがエースに据えることになる。成績だけ見ればそれでいいが、問題はいざ実戦を迎えた時にどういう反応をするかだろう。成績はともかく、卓を囲めば麻雀に苛立ちをぶつけていた藤白がいまでは卓の外とあまり変わらない不安げな表情で打っている。

 未だに団体戦決勝のことがしこりとなって残っているのだろう。いっそのこと知り合いのプロに声をかけて荒療治することも考えたが、下手をすれば本当にトドメを刺す結果となりかねない。荒療治はあくまで最後の手段として取っておくことにする。

 秋季大会といえば、何と絹が公式戦出場を果たすかもしれないらしい。といってもスタメンではなくベンチ入りになりそうとのことだが。出場の機会はゼロでは無いだろうから、出来れば見に行きたい。
 

記事まとめ(日誌系)


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