戦犯新聞 2013年04月21日(日)10時11分配信
麻雀のプロ雀士5人が5種類のコンピューターソフトと対局する団体戦「第2回麻雀電王戦」が20日、長野県長野市のホクト文化ホールで行われ、大将戦で1位に返り咲いたコンピューターソフトチームがそのまま逃げ切りの成功し、プロ側の敗北となった。区間ごとの収支を見比べるとプロ側は1勝4敗に終わっている。
対局を行ったのは日本麻雀連盟・中部リーグに所属するプロ5人で構成されたチームと、5種類のコンピューターソフトで構成されたチームで、残り2チームはアマチュアと実業団選抜チーム。先鋒戦で勝利したプロチームが圧倒的なリードを作ったものの、その後は振るわず、区間トップを取ったのは先鋒戦だけとなった。
この結果に関して日本麻雀連盟の加藤良二会長は「中部リーグの質の低下が深刻化しており、由々しき事態」とコメント。第1回麻雀電王戦では小鍛治健夜らトッププロ選抜チームとの勝負となったが、プロチームが圧勝。
前回の結果があるだけに中部リーグ所属メンバーだけで構成された今回のチームには「圧勝は出来ずとも勝ってもらわなくては」という意見が多く寄せられていたとのことだ。
本来、中部リーグ代表選手には昨年度覇者である諏訪トラベラーズから二名が選ばれていたが、大将として配されていた福路美穂子が卓についた際、コンピューターソフトが熱暴走を起こして一時中断。最終的に福路ではなく別のプロが卓につくことになった。
今年プロになったばかりの福路美穂子だが、名門・風越女子を率いた期待の新人として中部リーグでは注目が集まっている。その福路が卓についていればまだ結果は変わっていたかもしれない。ただ、加藤会長が言うように中部リーグの質が落ちているのだけは確かだろう。
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