三尋木咏・回顧録覚書-10- 「危険人物」

Date:2019年6月17日(月)

1 とりあえず監督のことは置いといて、せっかくプロの話に移っていくのだから、少しだけプロリーグのルールの話をしよう。

 当時のプロリーグは「関東リーグ」「関西リーグ」「九州リーグ」「四国リーグ」「中部リーグ」「北海道リーグ」の六つのリーグにわかれていて、最終的に代表として選ばれた8チームが日本シリーズで日本最強チームの座を競い合うことになる。

 6リーグなのに8チーム選出してるけど、数の合わない2チームに関しては前年度の日本シリーズでトップのチームを輩出したリーグと、その次にトップに近かったリーグからそれぞれ追加で1チームずつ出すことになっていた。

 これに関しては「2チーム出せるチームが有利に決まってるじゃないか」「激戦区の関東と関西からほぼ毎年2チームずつ出してる」っていうことでいまでは廃止されたルールを使っていた。

 ちなみに横浜ロードスターズは関東リーグ所属のチーム。私がプロ入りした年はまだ恵比寿がイケイケだったねぇ、小鍛治プロいたから。

 各リーグで大まかなルールが違ってて大抵は毎年変わってたけど、まあ基本的なところはあんまり変わらないから毎年新しく覚えることはそこまで無かった。インハイに比べるとプロでは変なルールがあることがあったけど。

 私が一番困惑したのが出場制限のルール。これは読んで字の如く、出場できる試合の回数が制限されるもので、プロになった当初は「めんどくさいな、全部私に打たせてくれれば全勝してやるのに」とか思ったもんだった。

 一応は色んな選手を出させて盛り上がらせるとか、ルールを制定した日本麻雀連盟思惑もあったんだろうけど、これってチーム毎に必要な人件費とか負担のかかるルールだよね。いまでもあんまりお金ないチームは強い人を確保できないーって格差が生まれて無いわけではないみたいだし。

 今後、プロリーグの人気が落ちていくようであればこの出場制限のルールは改定されるだろうけど、世界的に盛り上がってるから当分人気が維持出来そうなんだよねぇ。

 変なルールといえば、私が入った年とその次の年で妙ちくりんなルールが制定されてた。そのルールというのが「各リーグの代表チームで日本最強チームの座を競い合う日本シリーズでは、1チームあたり2人までそのシリーズ内で臨時の選手を呼べる」というものだった。

 呼べるのは日本のプロリーグに所属している選手たち以外で、目的としては「チームを引退したかつての名選手を呼んで日本シリーズを盛り上がらせよう」というものだったらしい。このルール決めた当時の日本麻雀連盟会長、加藤会長には「こいつアホじゃね?」と思ったけど、このルールには結果的に助けられたんだよねぃ。

 まあそれに関しては日本シリーズの話にて。

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