『どうしても外せない私用でして。とは言え、居なくなると言っても一日空けるだけですよ。明日の午後には帰ります』
京太郎「そんな……久々にご指導いただけると思ってたのに……」
『なに、私から京太郎君に教えられることなんてもう殆どありませんでしょうに』
京太郎「でも……」
『……では、一つ頼まれてくれますか?』
京太郎「?」
『私の居ない間、皆様と共に仕事に勤しむこと。これだけです』
京太郎「えっ、そんな普通のことでいいんですか?」
『当たり前の事を当たり前に。執事の教えの基本でしょう?』
京太郎「あっ……」
『できますね? 京太郎くん』
京太郎「……はいっ! 任せてください!」
京太郎「ハギヨシさんの分まで俺、頑張ります!!」
ハギヨシ『ええ、良い返事です』