502: tell you that I love …(8-1) 2012/10/04(木) 03:03:35.63 ID:eNqBZcmV0
-クラス対抗戦 決勝先鋒戦 前半戦
-南2局 1本場
東 福路美穂子 120800
南 宮永咲 81300
西 松実宥 96100
北 荒川憩 101800
まだ荒川さんは爆発していない
というより、爆発させてもらえない、という方が正しいのかもしれない。それでも原点を維持しているのは流石学年ランク1位なだけはあるのだろう
客観的には、福路さんが場をコントロールしているように見えるのだろう
福路さんはほとんどツモあがりせず、私や咲ちゃんからの出上がりに徹していた
ツモを3回すれば、荒川さんが爆発する
点数を重ねるためには、荒川さん以外からの出上がりを重ねるよりない
今のところ、3人がそれぞれ1回ずつツモ。荒川さんからの出上がりは無いので、まだ全員に2回の猶予がある。荒川さんの親はもう回ってこないので、前半戦では荒川さんの爆発は厳しいだろう
「ロン、3200・・・」
「はい」
また咲ちゃんの振り込み・・・
この場の異常に気づいているのは、この場では私だけ・・・
いや、そんなことはない。少なくとも福路さんは、当たり牌が出たというのに少し顔をしかめた
本当は、私から出上がりしたいというのが本音なんだろう
どうして咲ちゃんは、私の捨てようとする牌を先に切るの?
東場からずっとそうだった。私が切ろうとする牌と同じ牌、もしくは筋牌を切る。福路さんが見逃せば、私が切っても出上がりできない
朝のミーティングで、他のクラスが3年1組を狙い撃ちにしてくるだろうということは話し合われた
照ちゃんに回す前に飛ばす、それができなくても極力削っておくというのは、ごくごくありふれた作戦だし、私が他のクラスにいればその作戦に納得する
3対1になるのは覚悟していた
いつも3対1の中戦っている照ちゃんの気持ちに、少しでも近づけるのかもしれない。そう前向きに捉えることにした
けど実際は、席順にも恵まれたのか、咲ちゃんが私の盾になって守ってくれている・・・
一体そのことに何の意味があるのか分からない
これはコンビ打ちじゃなく、自分のクラスの勝利を目指すクラス対抗戦。他のクラスを守る意味は、誰かが飛んだら1位になれないというときくらいしかない
荒川さんを警戒してのことだろうか
ひとまず福路さんに差し込んでおけば、荒川さんは爆発しない。それでも、私をかばう必要はない
多分、私を守る時に咲ちゃんは手を崩してる
荒川さんを警戒するだけなら、そこまでする必要はない
やっぱり分からない
・・・照ちゃんの、お姉ちゃんのいるクラスだから?
穏乃ちゃんや憧ちゃんからも、咲ちゃんが自分のクラスの勝利を捨てようとしてるなんてことは聞いたことがない
2年10組には玄ちゃんがいる。けれど、玄ちゃんのために自分のクラスの勝利を捨てるなんてことは、私はしない
咲ちゃんの気持ちが見えない
引用元: ・照「清澄にも麻雀部はあるのか・・・」【咲-saki-】