プロ麻雀界に異変 相次ぐ引退報道の影には

日刊マージャン 2003年12月11日(木)10時09分配信

3 272名。今年限りで現役引退を宣言したプロ雀士の数である。

 今年は例年に比べて引退した選手が非常に多く、全国のチームが契約更改に慎重に臨まなければならなくなった。

 年齢、そして体力的な問題で年二千戦試合を消化するのが難しく、引退を宣言する選手は珍しくない。そういった選手は試合数の少ないシニアリーグに流れることが多く、完全に現役引退する選手は今年と比べると多くない。

 ベテランの引退も相次いだが、それ以上にまだまだ現役で打っていけるであろう若手の引退も相次いだ。引退者の中には新人王を受賞し、日本代表に選ばれたことのある選手や、世界ランク上位にいた選手まで名前を連ねており、多くのファンが悲嘆にくれる年となった。

 特に関東リーグの女子プロ雀士の引退が多く、その背景には今年デビューした小鍛治健夜(恵比寿レッドスナッパーズ所属)の影響があるのでは、と分析する識者も存在している。

 昨年度ドラフトで一位指名にてプロ入りを決めた当初は激しい批判を浴びた小鍛治指名だったが、ドラフト後に小鍛治健夜の一位指名について言及した同チーム監督の熊倉トシの「彼女は麻雀界を代表する選手となる」という言葉が一年目にして現実のものとなりつつあるようだ。

 輝かしい成績を残し続ける小鍛治だが、その裏では現役引退を宣言する選手が増え続けている。彼女の影響だとは限らないが、あまりにも際立った成績だけにその可能性もゼロではない。小鍛治健夜は日本プロ麻雀界を繁栄に導く存在であるかもしれないが、一方で破滅に導く存在でもあるのかもしれない。

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