千里山女子高校・麻雀部監督の日記-20-

1 ゴールデンウィーク中、「部を欠席します」と言っていた七実だったが、さすがに休み明けには出てきた。一部の新入生が部室の隅っこで震えていたが、頭がアレでも実力だけは折り紙つきなのでそろそろ慣れてほしい。

 レギュラー決めの規定の試合数はこなしていたので問題は無かったものの、どこに行って何をやらかしてきたかはやはり気になる。聞いてみたところ「白糸台に道場破りに行ってました」と返してきたため、さすがに飲んでいた茶を吹き出してしまったが。

 何やっているんだとは思ったが、一応はアポは取っていたらしい。向こうから抗議も無いので特に問題は無かったのだろう。七実と直接打つ機会を与えてしまってはいるが、それはさほど問題ではない。

 白糸台に関しては先日聞いていた話もあったので、内情がどうなっているかちょうど気になっていたところだった。実際に白糸台の生徒と打ってみてどうだったか聞いてみたが、「別に強そうな子もいなかった」という答えが返ってきた。白糸台には大生院の戒能と行っていたらしく、戒能も「怖い子はいないね」と言っていたらしい。

 そうなると、白糸台が「ヤバイ」という先日の話はなんだったのだろうか。

 一つ目の可能性は、強い選手はいたが手を抜かれていたというもの。重要な対局でも無いし、やっていてもおかしくない。ただ、特殊な相手がいたなら戒能あたりは感づいていた筈だ。気づいていたものの、七実には伏せていたという可能性はあるが。

 二つ目の可能性は、強い選手はいるがその場にはいなかったということだ。どちらかというと、こちらの可能性が高いように思える。どちらにせよ、それについて考えてもいまは結論が出ないだろう。ただ、地区大会が終わった頃には答えがわかるかもしれない。

 そもそも、何で七実と戒能は白糸台に行ったのか。

 それに関しても明確な答えは返ってこなかった。七実は単に戒能の尻を追っかけて付いていっただけで、白糸台に行ったのは戒能の意志らしい。

 ただ、新幹線の中でポツリと「今年も白糸台が全国来ないと困るから、もう直接打ちにいく」と言っていたそうだ。戒能は白糸台に何かしらの私怨でも抱いているのだろうか?

記事まとめ(日誌系)


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