千里山女子高校・麻雀部監督の日記-21-

記入日:2010年5月14日(金)

1 一年の園城寺が部室のカギを借りたいと頼んできて三日が経った。

 監督の覚えをよくするための点数稼ぎ、のような狡辛いことをやる子には見えなかったし、万が一そうだったとしても私がそんなことを考慮しなければいい問題だろう。考慮してどうにかなるほど成績は良くないが、入部して一ヶ月程度しか経っていない以上、今後はわからない。

 問題といえば居残って夜遅くに一人で帰宅させることだが、それに関しては私が家まで送ることにした。とはいえ、とりあえずは居残りするのは私が残業しているときだけで、地区予選が終わるまでの忙しい時期だけにしてもらった。

 今日も居残って雑用してくれていたが、途中から楽しげな話し声が聞こえてきた。

 こっそりと覗きにいくと、同じ一年の江口と清水谷も園城寺の雑用を手伝っていた。同じ中学の出で仲が良いとは聞いていたが、なんというか、ああいうのを見ると心が和む。

 なかまになりたそうにしていた七実は今日も止めておいた。七実曰く「何でしみずんとえぐっちゃんはよくて私はダメなんですかー!」とブーブー言っていたが、あの場に三年生が混ざると一年生の方が気を使って雑用どころじゃないだろう。前科持ちでもあるし。

 そのことを説いてやっても未だ文句を言っていたので、駅前のタコヤキ屋の50円引き券を渡したら大喜びで学校を出て行った。いつもこれぐらい扱いやすいと助かる

記事まとめ(日誌系)


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