千里山女子高校・麻雀部監督の日記-37-

記入日:2011年07月10日(日)

1 一ヶ月後に迫るインターハイの最終的な詰めを終えていかなければならない。

 来週の土日にはインハイ用にセッティングしたプロとの練習試合がある。現状で最も警戒すべき白糸台の宮永照対策としては、卒業生の渓に来てもらうことになった。

 対策といっても和了スピード対策で、速度に関しても完全な対策になるとは言いがたいが。実際、去年のインハイで渓は宮永と対極したが、速度だけではなく全てに置いて宮永に圧倒されている。ただ、ほんの少しだけでも近い相手と戦えるというのは無駄にならないはずだ。

 渓もプロ一年目で何かと忙しいだろうが、有難いことに何とか時間を作ってくれるそうだ。本人曰く、「まだ二軍ですし、チームの許可取れましたから大丈夫ですよ」と言ってくれてはいたが、おそらく練習試合に出たらとんぼ返りすることになるだろう。

 また、電話口では「チームの先輩の酒盛りに付き合わずに済むから逆に助かります……」と疲れた声で愚痴を漏らしていた。すまん、それ私の友人だからせめて今度会った時にキツく言っておく。

 他、警戒している選手の一人として龍門渕高校の天江衣が挙げられる。

 あの子とは両親の葬式の時に会って以来、連絡も取れなくなっていたが一応は元気にやっているようで、少しだけホッとした。インハイ中に会えたら会いに行きたい。

 選手としては、あの母親の血を継いでいるだけに際立ったものを持っているようで地区予選の時点で既にその片鱗を見せていた。ただ、母親と同じような性質を持っているのであれば地区予選で見せたのはあくまで実力の一部に過ぎない筈なので、月齢などを警戒する必要があるかもしれない。

 プロとの対局だけではなく、明日から部内で団体戦形式の試合も始めていく予定だ。

 対局するのはレギュラー対部内の残りの生徒で組んだ数チームになる。とはいえ、これは壮行試合的な意味合いが強いものとなる。

 特訓の成果があったのか、園城寺もギリギリ部内選抜チームに入ることが出来た。明日より特訓の成果をセーラや竜華に本格的に見せていくことになるだろう。

記事まとめ(日誌系)

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