松実宥の日記-61-

2012年09月19日(水) 天気:曇り

1 お母さんへ。

 温室の幽霊ちゃんと大分仲良くなれた気がします。

 温室で呼んだときには出てきてくれるし、いなくてもちょっと待ってれば出てきてくれるようになりました。

 あんまり人といっしょにいるのに慣れていないのか、ちょっと恥ずかしそうにモジモジしてるけど、とっても可愛い子です。

 幽霊ちゃんには触れなくて、手を握ろうとしてもすり抜けて自分の手を握るだけになってしまいます。ちょっと残念なことに幽霊ちゃんに触ろうとするとひんやり冷たかったです。

 壁とかもすり抜けれるみたいだけど、すり抜けるのがちょっと怖いみたいで、すり抜ける時は壁の前でちょっと躊躇して「えいっ」って感じですり抜けてます。

 可哀想なのでドアを開けてあげたりすると、はにかみながらそこから出てきてくれます。……地に足はついてるけど、地面はすり抜けれないのかな? それともちょっと浮いてるのかな?

 こっちが喋ることは聞こえてるみたいだけど、幽霊ちゃんが喋っていることはこっちには聞こえてきません。ジェスチャーとかで何となくわかるけど、ちょっと不便です。

 何とかお話する方法が無いかなぁ、と受験勉強の合間に図書館で借りてきたオカルトの本を読んでたらちょうどいい方法がありました。

 明日、さっそく試してみようと思います。

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