時の刻みは…俺には無いじぇ

咲-Saki-世界における年代は、御立託による登場人物の年齢や、ストーリーの中で明かされる(示唆される)断片的な情報などをもとに計算されます。
しかしその年代は、
2年前に和が長野へ転校、16年前に慕ちゃん島根県大会で優勝、…
という具合に、第71回全国高等学校麻雀選手権大会の行われている現在を基準に、「年前」という単位でしか表現できません。
作中で4か月も経過してない現在なら基準点として特に問題はないかも知れませんが、仮に連載があと30年続き、物語の時間が、咲たちが進級する来年春あたりまで到達したとしましょう。するとその時点で、基準である現在は、序数の閾値を超えて移動してしまう。ですので、現在を「1年後」と呼ぶか、あるいは過去の記述の数字を、
3年前に和が長野へ転校、17年前に慕ちゃん島根県大会で優勝、…
と書き直すか、といった対応が必要になってくるのです。
やはり「年前」ではややこしい。
そこで、物語の進行から影響を受けない、何かしらの紀年法があると便利なのに!となるわけです。

なんか目につくところによさそうなのがありますね。
イエス、全国高等学校麻雀選手権大会の開催次数をそのまま年号のように使う、というのがかなり有望!
いや、それよりも!
6回分歴史の長い国民麻雀大会の方がよいではないか‼
これで現在は国麻77年、
国麻75年 和が長野へ転校、国麻61年 慕ちゃん島根県大会で優勝
、…
といった記述が可能になります。
ただ、これは国民麻雀大会が第1回から毎年一回だけ、必ず開催されてきたことが前提になっています。
私たちの世界の高校野球大会などは、戦争で数年間中断されたことがありますね。
咲-Saki-世界でも戦争かどうかはともかく、何らかの事情で開催されなかったことが一度でもあれば、いや、その可能性が否定されない限り、国麻や高麻は年号として採用できません。
そこで、…咲-Saki-世界の最長老キャラクター、大沼先生の数え年を年号とするのはどうか。
大沼秋一郎
大沼先生のお生まれになった年を、大秋元年とするのです。
実は、過去の個人的な研究で、NSは大秋を使ってきました。ですから愛着もあります。
しかしこれはおそらく、第一回国民麻雀大会の開催年からの数年間や、まこのお祖父さんの生年をカバーできない。
間に改元を挟むと、それはそれで面倒です。

やはり国麻こそが、咲-Saki-世界の元号として相応しいのではないでしょうか。

過去にコクマの中断は無かったか?

この疑問が解決された時、咲-Saki-世界の歴史記述はかなりすっきりします。


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