白糸台高校・麻雀部監督の日誌-5-

記入日:2010年05月06日

454 ふざけるな、せめて電話してから来いと思った。

 ゴールデンウィーク中に戒能良子と藤白七実が来ていたらしい。こっちとしても照と対局してくれれば詳細なデータが取れたので、願ったり叶ったりだったのだけれど、よりによってこちらが遠征中に来るとはタイミングが悪い。

 突然道場破りのように来たのではなく、知り合いの伝手をたどった結果、白糸台麻雀部にいるコーチの一人と交渉して麻雀部に来たらしい。せめてゴールデンウィーク前に学校の方へ電話してくれていれば、遠征取りやめることも可能だったのに。
 
 結果、二人で白糸台麻雀部の上位陣を軒並みなぎ倒して帰っていったらしい。

 おかげで虎姫のオーナーからお小言をもらうことになった。他のチーム担当のコーチ達も相当罵倒されているようだが、こっちはまだ照が負けなかっただけ幸いだったのかもしれない。オーナーのお小言と公式戦前の貴重なデータなら後者を取るけど。

 
 ただ、一つわからないことがある。

 昨年度インターハイ個人戦1位の選手と、昨年度インターハイ団体戦1位の学校のエースが、なぜわざわざ白糸台に来たのだろう。一応、関東では名門校の部類ではあるが、インターハイ出場を二年連続で逃しているような高校だ。高校でもトップクラスの注目選手がいたわけでもない。

 実力面では照が該当するが、照目当ての可能性は低い。

 なぜなら宮永照の情報は可能な限り伏せているからだ。本来、他校が把握していない情報の筈である。誰かがリークしていない限りは。

 
白糸台高校・麻雀部監督の日誌-4-


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