千里山女子高校・麻雀部監督の日記-12-

記入日:2009年04月08日

1 春は一年のうちでもっとも色鮮やかな季節だと思う。通勤途中に見る桜にも葉が混ざりはじめ、少しずつ夏へと移ろっていく。桜の鮮やかさに浮かれたのか、頭のおかしい人間が出てくるのもこの時期で、あと花粉と黄砂さえ無ければ一年のうちに一番好きな季節になるだろう。

 千里山女子も御多分に洩れず、この季節と文化祭には浮かれる人間が出てくる。現部長など風紀委員長という役職がら、この季節は少し忙しくなるだろう。今日などはおそらく悪さをしたであろう生徒を校舎の最上階から簀巻きにして吊るしていた。

 さすがにやり過ぎだろうと止めようと思ったが、よく見ると吊るされているのは七実だった。頭の中が年中春なのでまた何かやらかしたのだろう。他の生徒に対する見せしめになるだろうから、見なかったことにして職員室へ急いだ。

 ちょうど自分の教室前で吊るされていたので、授業にはちゃんと参加できただろう。

続きを読む


カテゴリー: 未分類 タグ: パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。