千里山女子高校・麻雀部監督の日記-43-

記入日:2011年12月11日(火)

2 今日、部活中に倒れた怜の見舞いに行ってきた。

 倒れたのは昨日だが、問いただしたところ、どうも10月の時点で一度倒れていたらしい。

 原因は例の一巡先を見る力で、あれを使うと体力を消耗するようだ。

 体力を消耗するのは8月からずっとだったらしいので、あいつが「見えた未来と違う行動をすると一時的に見えなくなる以外デメリットは無い」と言っていたのも嘘だったことになる。

 このまま放置して身体に負担をかけさせるわけにはいかない。

 怜は千里山にとって重要な戦力ではあるが、それは千里山の都合で、勝つために怜の命を危険に晒すべきではない。

 だから、春季大会では怜をレギュラーから外すことを直接告げに行った。

 怜は怒り、「みんなと同じ舞台に立つためなら死んでもいい」なんて言葉を吐いた。

 それを聞いて、思わず声を荒げてしまった。

 お前が死んだら親と友人がどう思うか、小娘風情が安々と死んでもいいなんてセリフを言うな、などと。

 自分の生徒を泣かせるまで罵倒するという、最低なことをしてしまった。

 ただ、それでも怜をレギュラーから外すことを変えるつもりはない。

 たとえ横暴だと罵られても、監督の権限でそうするつもりだ。

記事まとめ(日誌系)

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