千里山女子高校・麻雀部監督の日記-54-

記入日:2012月09月02日(月)

1 今日、ようやく辞任の話がまとまった。

 後援会の人達や先生方は最後まで渋い顔をしていたが、最終的には私の意志を通してくれることになった。勇退というわけではないが、それでも惜しんでくれている人がいることは素直に嬉しい。

 浩子が言うところには、例の生放送ジャック以降、ネットでも否定的な論調は収まってきているらしい。学校の電話も最初の頃に比べれば鳴らなくなった。ただ、それでも私を批判する声がまったく無くなったわけではない。

 千里山女子でインターハイ三連覇を達成する。

 かつて一人の高校生がそれに望みを抱き、私が断った目標。

 その私が、許してほしい、という都合の良い考えを抱き、挑んだ三連覇という目標。

 千里山の監督を辞すれば、もう私の望みは叶わない。いまでも辞めたくないという気持ちは確かにあるが、それは私個人の我儘に過ぎない。

 千里山女子が、私を推してくれる後援会の人達や先生方、そして大事な教え子達が私個人の我儘に付き合う道理は無い。

 今回の件を収めるには、私が全ての責を負って辞めるのが一番確実だ。

 私を想ってくれている人達のためにこそ、私は辞めなければならない。

 千里山女子は強い。愛宕雅枝がいなければ立ち行かなくなるなんてことは絶対に無い。

 千里山女子麻雀部が在り続ける限り、三連覇という夢は終わらない。

 監督を辞めても、それを見届けるため、見守るぐらいはやらせてほしいと思う。 

記事まとめ(日誌系)

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