白糸台高校・麻雀部監督の日誌-8-

記入日:2010年06月15日(火)

1 今日は業者が卓のメンテナンスに来ていたため、部活動は休みとしておいた。

 なのでちょっと人と会う約束をしていたものの、相手方の都合が悪くなってキャンセルとなってしまった。仕方がないので貯まった事務作業を片付けようと監督室に行くと、照と部長と副部長達に鉢合わせした。

 見るからに「これはマズイ」といった三人の顔と、三人の後ろに見慣れない生徒が二人いた。一応は白糸台の制服を着ていたものの、サイズがあって無かったので問い詰めてみると、見慣れない生徒二人は部長と副部長の妹とのことだった。

 妹二人は現在中学三年生。高校進学を控えており、進学先候補の一つである白糸台を見に来たとのことだった。照は最近部長の家に遊びにいくぐらい仲良くなってて、今回のことに加担したんだとか。照、ひょっとして同級生の友達とかいないのかしら……。

 二人とも麻雀が打てるらしいので、「特待生候補を学校に招いてテストと学校を案内していました」という名目でうろつく許可をもらうことにした。もちろん制服は着替えてもらって。ちゃんと正規の手続き踏めば入れないことは無いのだから、こっそり潜り込むとかやめてほしい。私がやったのも正規の手続きとは言いがたいけど。

 せっかくなのでメンテナンスの終わった全自動卓を使い、二人に麻雀を打ってもらうことにした。

 部長の妹は中々の実力の持ち主で、他に候補がいなければ特待でとってもいいかもと思わせるレベルだった。姉を慕っているのか仲が良く、「今日、見学して絶対白糸台に来ようと思いました」と言ってくれたので特待として取らなくても来てくれるだろう。……照は心なしか羨ましそうに二人を見ていた気がする。

 副部長の妹もそれなりの実力の持ち主。部長の妹ほどではないものの、今後も伸びて行きそうな子だった。こちらは生意気にも「白糸台が全国優勝したら来ます」などと言っていたので、その言葉を絶対忘れないようにしなさいと言っておいた。

 照と部長と副部長と妹達が帰った後は、当初の予定通りに事務作業をしていた。

 再来週はプロとの練習試合がある。ここしばらく歯ごたえの無い相手ばかりと打っていたので、フラストレーションが貯まっているであろう照は楽しみにしていることだろう。地区大会で打った東亜と松庵のエースは二人とも期待ハズレだったみたいだし。

記事まとめ(アンケ系)


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