Aブロック準決勝中堅戦のグラフです。
表の背景が赤いところが、原作に存在する確定した描写です。
それ以外は計算や状況から導き出された推測です。
前半戦はセーラが3連続和了しているシーンしかありませんが、
これから得られる情報は次のようになります。
1回目。この和了自体には情報はありませんが、このコマで4人の座り位置関係がわかります。
そして前後しますが、3回目がこれ。4000オールなので、この局はセーラが親だったことがわかります。
3回目の局が親であることから、2回目のこの局のセーラは南家ということになります。
和了形と得点から、ダブ南だとわかりますので、これは南場の出来事だと確定します。
さて、前半戦の起家はどこでしょうか。
まず、セーラは起家ではありません。セーラが起家なら、ダブ南和了の局がすでにオーラスになってしまいます。
また、尭深も起家ではありません。尭深が起家なら、3回目の和了の局がハーベストタイム発動の
オーラスになってしまいますが、淡の台詞により前半戦のハーベストタイムは憧によって
流されたことが判明しています。これで尭深が起家の可能性も消えました。
ところで、たかみスロットが7つとか言ってますが、セーラが1回連荘してますので、
8つ以上は確定しています。単行本では直るのかな? まあ100年生の発言だし、
このままでもいいっちゃいいかもしれませんが。
最後に、憧の台詞により、尭深がラス親になるパターン、つまり仁美が起家の可能性も消えました。
よって、消去法により、前半戦の起家は憧で確定します。
こういう「明言されていないけど、よく情報を集めていけば確定できる謎」が
すっきり解けると気持ちいいですね。
後半戦はほとんどの局が判明しています。
得点が不明なのは東1局と東3局のみです。得点を計算していくと、この2局で
憧: -1500点
セーラ: -2600点
尭深: +4100点
仁美: 0点
という点数移動が行われます。
東3局では親の尭深が憧にロン和了したことがわかっていますので、
東1局:尭深→セーラにロン和了で2600点
東3局:尭深→憧にロン和了で1500点
で確定します。後半戦の半荘全体も、「確定できる謎」でした。
最後に、仁美の振り込みは2回という情報を踏まえて得点推移を作っていったのが、
最初に表示したグラフとなるわけです。
一つだけ残念なのが、この「まくられた──!!」です。後半南2局時点の発言ですが、
グラフを見ての通り、前半戦の南2局でも一度まくられてしまってます。
どうがんばっても、前半戦で一時的にでもまくられないような得点推移は作れませんでした。
総評として、この中堅戦は、やはりセーラの独壇場といえるでしょう。
推定5回、3900ぐらいの放銃を しているにもかかわらず、
推定8回、満貫ぐらいを和了するというパワープレイで稼いでいます。
しかもそのうち2回が仁美の放銃で、残り6回はツモ和了。
仁美の被害がえらいことになってます。
仁美の最後の希望の跳満(ツモり倍満)も、4面待ちなのにシャボ待ちの
大三元に潰されて、踏んだり蹴ったりです。
憧は軽快に3900近辺を何度も和了ってて実力を出しきれてますが、
尭深はもうちょっとどうにかならなかったんでしょうかね。
団体収支が大幅プラスで、オーラスのハーベストタイムがあるんですから、
それ以外は徹底的に降り気味に打って、痛い放銃はもっと避けられたと思います。
過去の記事にも、今回のように個人収支と団体収支のグラフをつけておきました。
ずっと照のターン (Aブロック準決勝先鋒戦)
真っ赤に染まる泉 (Aブロック準決勝次鋒戦)