エイスリンは大天使かつ問題児

Bブロック2回戦次鋒戦 表

Bブロック2回戦次鋒戦 グラフ

Bブロック2回戦次鋒戦 個人収支

Bブロック2回戦次鋒戦 団体収支

Bブロック2回戦次鋒戦のグラフです。
表の背景が赤いところが、原作に存在する確定した描写です。
それ以外は計算や状況から導き出された推測です。

前半戦だけで得点調整が終了したので、
後半戦は全局全員ノーテン親流れをしてもらいました。

描写された得点推移がゴミツモと2000点ロンだけなので、
今回のキンクリタイム中の得点推移は比較的大きめです。

まこ:  9800点
由子: 6500点
巴 : -5300点
エイ: -11000点
さて、Bブロック2回戦の次鋒戦にはこの人がいます。

Aislinn

そう、Aislinn Wishart 。エイスリンです。
キャラ的には大天使とか言われてたりしますが、
強さ議論スレ的には大・問題児です。

和了率全国1位

その問題となるのがこの一言。地区大会和了率全国1位。
Aブロックの準決勝での照の和了率が83.3%。
西東京での照の成績がこれ以下ということは考えられませんので、
エイスリンも最低80%、下手すると90%近い和了率を出さないと
全国1位という数字にはなりえません。

この理由を説明するために、様々な仮説が立てられていますが、
どれも決定打と言えるものは現在ないようです。

・岩手が弱かった。もしくは次鋒が雑魚区間だから。
・岩手は対戦数が少ないから有利。もしくは西東京の対戦数が多いから不利。
・西東京予選では照は本気を出していなかった。
・「次鋒で」地区大会の和了率が全国1位だった。

これらの仮説を検討してみましょう。

Wishart

岩手が弱かった? もしくは次鋒が雑魚区間だから? 
弱いという根拠がありません。それに推定和了率80%以上というのは、
仮に相手3人がツモ切りマシーンであっても出る数字じゃないので、
あんまり意味がありませんよね。
岩手は対戦数が少ないから有利?
もしくは西東京の対戦数が多いから不利?
確率ものですから、試行数が少ないほど大きい数字が出やすい、
というのは理解していただけると思います。
ただ逆にいうと、そういった不公平が出ないように、
野球の打率のように規定半荘数をこなしていないなら
比較の対象外にするという処理がとられているはずです。
正規の記録として認められた上で1位だから、脅威としての末原さんの発言の意味があるのです。

また、地区大会の参加校が少ない地域については、実は言及があります。

最少地区

このとおり、20校程度とのこと。
文脈からして、これが最も参加校の少ない地域のこととみなして差し支えないでしょう。
仮に岩手がこの20校の地域だとしても、トーナメントは奈良や長野と同じく、
3回戦構成になります。2回戦スタートのシード校は多そうですが。

去年の宮守

宮守は去年の冬の時点で3人で、顧問もいなかったようです。
果たして去年の団体戦に出れていたのかどうかも怪しい状況です。
こんな廃部寸前の高校がシード校ポジションをもらえるとも思えませんので、
清澄と同等に、半荘1・1・2回を戦ってきたと見ていいでしょう。

逆に参加校が多い地域については、このような言及があります。

最大地区

長野が58校で、激戦区大阪がその3倍以上とのこと。
北大阪が3倍なのか、南大阪が3倍なのか、それとも大阪全体が3倍だから
分割して北大阪と南大阪になっているのかはわかりませんが、
確実に言えることは、3倍程度の格差ならば、4回戦構成になるだけ、
つまり半荘1回戦う量が増えるだけで済む、ということです。

白糸台
 

東京も、東東京と西東京にわかれるぐらいなのですから激戦区なのは
間違いないのでしょうが、多く見積もってもせいぜい4回戦構成ということになります。
そして宮守とは逆に、白糸台は全国2連覇中という最強の実績がありますので、
1回戦から出てくるはずがありません。
つまり、白糸台もけっきょく半荘1・1・2回だった可能性が、とても高いのです。

よって、対戦数の多寡による有利不利は出ない、と言えると思います。
西東京予選では照は本気を出していなかった?
ありえません。
アニメ10話のすこやんの台詞が、こうなっています。

すこやん解説

「ラス親は、宮永選手の連続和了が最も効果的に機能すると言いますか」
「宮永選手が先鋒になったのは、今年のインターハイ予選からですが、
西東京予選で一度だけあった先鋒戦でのトビ終了は、まさにこの布陣。
宮永選手を先鋒に据えた白糸台高校が、宮永選手、ラス親の時に決めています」

連続和了で、思いっきり本気を出してトバしていることを言及されています。
また、連続和了は打点上昇という特性があるため、
稼ぎを多少減らすとしても、「和了率」はちっとも落ちません。

連続和了

このグラフを御覧ください。棒グラフは収支、線グラフは和了率です。
一番左がAブロック準決勝の照の成績です。和了率83.3%で+96200点。
この準決勝の成績をベースに「仮に照の親流しを3回とも1局早く出来ていたら」
という仮定が、左から2番目の数値です。
以下、「2局早く出来ていたら」「3局早く(ry」という設定です。
見ての通り、1局早い、2局早い、ただそれだけのことで、照の稼ぎは大きく減ります。
にも関わらず、和了率はわずかの減少にとどまっています。
ちなみに1局早い、の具体的な数字は、和了率80.95%、稼ぎ+55100点です。
後ろの不安定さを考慮すると、この時点でもうすでに不安いっぱいの数字ですね。
照が手を抜くなんてとんでもないです。絶対にありえません。

「次鋒で」地区大会の和了率が全国1位だった?
この発想はすごいですね。今までの検証は「比較対象に照がいる」ということに苦心して
じっくり考えていたのですが、その大前提をひっくり返してしまいました。
こんな発想ができる人間になりたい…。

長野の団体戦で和了率が高いのはこのあたりです。

美穂子 26局中12局で46.15%(ただしキンクリありなので推定値)
久   28局中12局で42.86%(ただしキンクリありなので推定値)
衣   23局中9局で39.13%(すべて描写があるので確定値)

和了率比較

照というどうしようもない壁を取り払えば、こんな感じの数字です。
エイスリンが和了率自慢なプレイスタイルで、幸運に恵まれて
50%オーバーの記録を出せれば、次鋒で全国1位もいけるかな、という気もしますね。
決定的とまでは言えませんが、まとまらない議論を収める、
いい「落とし所」なのではないでしょうか。

エイスリン


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