宮永照の連続和了の打点上昇は綱渡り

照魔鏡

Aブロック準決勝先鋒戦のことは一番最初の記事で書いたのですが、

これはただグラフを貼っただけの、実に糞つまらん記事でした。

鎬昂昇

…という感じの気分です。
いまならもっとマシな記事を書けると確信したので、リベンジしたいと思います。

まずはAブロック準決勝での宮永照の全和了シーンを見ていきましょう。

と、その前に。

巡目のことを話題にしますので、前提となる巡目の数え方を確認しておきます。
巡目の数え方は天鳳の牌譜再生に準拠します。
単純にいうと、「その人がツモった牌の数」となります。
ポンで順番が飛ばされたらツモらないのですから巡目は増えません。
ですから、場面としてみたら同じ1巡内であっても、Aさんにとってはそれは10巡目の打牌で、
Bさんにとっては12巡目の打牌である、ということが起こりえます。
この考え方は、同巡内フリテンルールとも整合性があります。

また、カンをした場合、嶺上牌で1巡進みます。
5巡目のツモでアンカンをしたら、嶺上牌は6巡目のツモ扱いということです。
この場合、天鳳での牌譜再生では、5巡目を指定しても6巡目を指定しても、
アンカン時のツモから再現されています。

最初のツモが1巡目です。

ということは、人和っていうのはツモり前、つまり0巡目に発生する和了です。
天和だって1巡目ツモなのですから、ある意味天和よりも前に発生する
タイムパラドックス的ロマンあふれる和了ですよね。
そう考えると、人和は役満と設定するのがふさわしい気がします。
優希が起家開始じゃなかったら人和フラグ、とか書いておきましょう。

片岡優希

では、宮永照の全和了シーンを見て行きましょう。

前半東2局

前半東2局

4巡目でロン。30符1翻、1000点です。

前半東3局

前半東3局6巡目

6巡目でを切り、煌の合わせうちをポンして7巡目が経過。
そして怜の切りをロン。

 前半東3局

7巡目で40符1翻、1300点です。
このことから、連続和了は同じ翻数で、符が上がるだけでもOK
ということがわかります。

なお、この放銃では怜はリーチしてますので、
こーこちゃんの「まさに初体験!」発言とは関係ありません。

前半東4局

前半東4局

7巡目でツモ。30符3翻、1000・2000点です。

子に対しては1300点から1000点へと下がっていますし、
符も40符だったのが30符になっていますが、それは問題ではないようです、
東3局時点でわかった連続和了は同じ翻数で、符が上がるだけでもOKとあわせると、

照の立場からみた取得点数が増えてさえいればOK
ということがわかります。

前半東4局牌姿

ところで、この東4局の和了形はこうなっています。
ここにツモで、ツモチャンタで3翻なのですが、
もしをツモっていたら、30符のツモのみで300・500点で
連続和了の打点上昇失敗です。
ロン和了りも、はチャンタの2600点で大丈夫ですが、
は役なしでスルーするしかありません。
今後も、連続和了の和了形は、常にこういう高め安めがある危険なもの
ばかりなのです。

前半南1局

前半南1局5巡目

5巡目まで誰も鳴かずに打牌して…。

前半南1局6巡目ロン

6巡目の煌のリーチが通らなくてロン。
親の40符3翻、7700点です。

前半南1局6巡目牌姿

ブレブレで見づらいですが、漫画で見えているのと点数を合わせて考えると、
おそらく

の形に高めのを放銃してタンヤオ三色になった形だと思います。
これもまた非常に危険ですよね。
ならタンヤオのみで40符1翻で2000点、打点上昇失敗です。
ツモもならタンヤオツモ三色の30符4翻で11600点で大丈夫ですが、
ならタンヤオツモの30符2翻で2900点で失敗です。

前半南1局1本場

前半南1局1本場6巡目

6巡目まで誰も鳴かずに打牌して…。

前半南1局1本場8巡目ツモ

怜が7巡目の途中で邪魔ポンしましたが、問題なく8巡目ツモ。
50符4翻で4000オールの1本場です。

前半南1局1本場8巡目牌姿

和了形はツモ中三暗刻でした。

待ちはの変則三面待ちす。
ツモの場合はどれをツモっても三暗刻が確定です。
ロンの場合、だと三暗刻がついて50符3翻で9600点で問題ないのですが、
は三暗刻が消えてしまいます。
50符1翻の中のみ2400点になって失敗です。

前半南1局2本場

前半南1局2本場2巡目

2巡目まで誰も鳴かずに打牌して…。

前半南1局2本場4巡目ツモ

3巡目で怜が邪魔ポンしようとしましたが鳴けず、4巡目ツモ。
20符6翻で6000オールの2本場です。

前半南1局2本場4巡目牌姿

和了形はこうです。毎度のごとく、高め安めありですね。
ツモで、ツモピンフイーペー純チャンの6翻を達成できましたが、
ツモならツモピンフなので20符2翻の700オールで失敗。
ロンはツモがなくなるので5翻で満貫になって、これも失敗。
ロンはピンフしかなくて30符1翻の1500点で失敗です。

前半南2局

前半南2局6巡目怜

照が6巡目をツモろうとしたのをポンで飛ばされて…

前半南2局5巡目ロン

ロン。5巡目、40符2翻の2600点でした。
本来イーペーのつかない安めの1300点で和了るはずだったのに、
高めの2600点になりましたが、問題なく和了れています。

連続和了の一発目ですから、のどちらをツモっても、
ロンでも、まったく問題ありません。

前半南3局

前半南3局7巡目ツモ

誰も鳴けずに7巡目にツモ。

前半南3局7巡目ツモ牌姿

わかりづらいですけど、南場で照は西家なので、東はオタ風です。
つまり、ピンフツモ三色で、20符4翻の1300・2600なのでした。
それにしても、東3局東4局と連続で西をアンコにして組み込んでるのに、
東はオタ風で頭ですか…。
前回の記事へのコメントを読んだ後だと、これにもなんだか意味がありそうに思えてなりません。
ギギギーの正体はダブ東をコーツやカンツで使いこなした何かだったりしますかね?
 
ツモでピンフツモ三色の20符4翻で1300・2600点でした。
ツモだとピンフツモ、20符2翻で400・700点で失敗です。
ロンはピンフ三色で30符3翻で3900点。これはOKです。
ロンはピンフのみ、30符1翻で1000点で失敗。
なので、実際に玄が捨てたをスルーしていましたね。

前半南4局

前半南4局1巡目

ダブリー一発発。わかりづらっ。ダブリー 一発 です。
1巡目。40符4翻で8000点です。

前半南4局1巡目牌姿

ダブリーと一発というインパクトのせいで気づきにくいですが、
和了形には役は発しかありません。
南3局の5200点を超えるためには、どうしてもダブリーが必須となってしまうのです。
また、待ちはの変則四面待ちですが、のロンでは
40符になるため、ダブリー発の5200点で南3局と同じです。
打点上昇という点から言えば、これでは和了れません。
本来、ロン和了りでこれを超えるためにはで50符にする必要があります。
たまたま煌が一発で出してくれたので問題有りませんでしたが、
リーチで動きが縛られ、なおかつロン和了りしにくいという、
非常に苦しい形でした。
照の心境はいかようなものだったのでしょうか?

まとめると、こうなります。
ツモは30符4翻で2000・3900点。問題なし。
ツモは40符4翻で満貫。問題なし。
ロンは40符3翻で5200点。失敗。
ロンは50符3翻で6400点。問題なし。

さて、このオーラスは煌の放銃です。
ちょっと大事なポイントは、この放銃によって煌は
前半戦-31000点になってしまったというところです。
トバないことが自慢の煌だったはずですが、25000点持ちだったなら
この放銃でトビ終了という憂き目に合っているのです。

 前半終了

ずっと笑顔を絶やさず戦ってきた煌が前半戦終了後につっぷしたのは、
それが原因だったのではないでしょうか。

しかし、後半開始したら何事もなかったかのように
復活している精神的タフネスさはさすがです。

長くなりましたので、今回はここまでにします。
次回は後半戦での照の和了シーンの確認をします。
その次の記事で、この和了巡目や打点などのデータを活用した
グラフを出して
、いろいろ考察したいと思います。

それでは、おやすみなさい。
この記事の続きとなる後半戦の記録はこちら

 おやすみなさい


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