千里山女子高校・麻雀部監督の日記-16-

記入日:2009年09月14日(月)

1 小鍛治プロとの対局に関して、勝算はあるのか? と七実に聞いてみた。

 そうすると自信ありげに「まず東発で親とって配牌で四暗刻単騎張って誰かトバせば勝ちですよ」と抜かしはじめた。昔はもう少し計算のできる子だったんだが……。

 同じ高校生と比べれば全国屈指の実力は持っている。一度は戒能に手酷い敗北を味わされ、麻雀もやめるかと思われたが最終的には自分の力で復調し、その後も戒能にヘコまされ続けているがそれなりに善戦するようにはなってきた。

 プロ志望であれば、いずれは小鍛治健夜と対局する機会も訪れるだろう。せめてもっと地力をつけて、その時まで待てと何度も説得は試みた。だが、無駄だった。

 私はあいつの親ではないが、子が火に触れようとしたなら止めるのが親だ。藤白七実が小鍛治健夜に負けるのは目に見えている。だいたい、まず先に親善試合の上位に残らないと小鍛治プロとの対局すらできない。

 それでも七実本人は天和を上がるより低い確率を信じ続けている。ただ、小鍛治プロと対局すれば100%火傷するとは限らないのは確かだ。そうでなければ今頃プロ麻雀界など無くなっている。

 結局、私も七実が見据えている限りなくゼロに近い可能性に賭けてみることにした。幸い、まだ受付は行われており、何とか滑り込みで間に合わせることができた。

 秋季大会の準備に平行してプロアマ親善試合の準備も進めていく。といっても授けられる策など皆無に等しく、言えることといえば「まず東発で親とって二連続天和すればいい」という七実と対して変らないことぐらいだが。

 どうせ挑むのであれば、本気でトップを狙わせてみようと思う。

記事まとめ(日誌系)


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