千里山女子高校・麻雀部監督の日記-18-

記入日：2010年3月3日(水)

　年明け以来、マネージャーから部員に復帰した蔵垣が校内ランキング10位内に足を踏み入れた。

　元々、非凡はものは持っていたのでそれを生かすだけの地力がついていけば、と惜しくは思っていたが自分で復帰を決意してくれてよかった。一番大きく変わったのは本人の心構えで、やはり年末の親善試合見て何かしら思うことがあったのだろう。

　問題といえば蔵垣が部員に戻ってしばらく、七実が直接指導した所為で「雨の日はチートイツ」「晴れの日もチートイツ」とうわ言のように呟くようになり、打ち筋の矯正にもしばらく時間がかかってしまったことか。あれが無ければ春季大会にも出せたかもしれない。

　春季大会は予定通り最上級生だけのメンバーになるが、蔵垣も次の地区大会前には十分にレギュラー争いに参加できるだろう。

　今日は七実に変なことを聞かれた。いや、変なことと言うには語弊があるか。七実がいつも変なことしか口走らない所為で変だと決めつけてしまったが別に変ではなく、珍しく真面目な話になったと言うべきかもしれない。

　聞かれたのは「エースの仕事とは何か？」という哲学的な話だった。

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